時を越える価値は、時を越えて磨かれてきた技から生まれます。

輪島塗は約1年の時間をかけ、124にも及ぶ工程を経てつくられています。各工程の専門職人が丹精を込めて打ち込み、次の工程の職人へと手渡されていきます。
私は主に、加飾(蒔絵)を受けもたせていただいておりますが、ときには下地、上塗りまた蝋色作業の工程までこなせるように技の習得・研鑚につとめています。
最近では「修理(なおしもん)」のご依頼をいただくことが多くなりました。 この修理品からも、長い伝統の中で培われてきた匠の技を勉強させていただいています。


このホームページでは主に、私が描かせたいただいた蒔絵をご紹介させていただきます。

私が知らない技法はまだまだ数多くあると思います。
それらの技法を、知識ではなく五感で習得したいんです。
自分のものにして、ひとつひとつ手に入れてこそ本物の職人だと思います。
手に入れてこそ後に伝えることが出来ます。
手の内からは決して無くなりません。
技術は出来たのではなく、出きるようになることです。

自分の役目は、蒔絵の技を後世に伝えるためにあると感じております。
本物の漆職人を目指し、終わることのない技の研鑽につとめていきます。


■蒔絵工房所在地
〒928-0026 石川県輪島市西脇町河内30
代表 蒔絵師 和宗陽斉
※ご連絡、お問い合わせは、メールフォームよりお願いいたします。